Als(あるす)
~失敗も成功もすべてが今につながっている~
成り行きで始めたデータ入力業は全くうまくいきませんでした
たまたま出会いがあり、データ入力業を始めることになりました。いろんな方と知り合い、お仕事もいただけるようになりました。データ入力をしていただける在宅さんも増え、忙しく、寝る間を惜しんで仕事をこなしていましたが、内情はほとんど稼げていませんでした。事務所の家賃と電話代などの経費を払うとほとんど残りませんでした。
今思えば、当たり前です。マーケティングのマの字も知らず、ろくに営業もせず、改善方法もわかりませんでしたから。周りの方々にだけは恵まれていましたが、長く続けることはできませんでした。
ブログのアクセスアップとアフィリエイトにはまる
次に始めたのはブログでのアフィリエイトでした。ちょうどブログとアフィリエイトが流行り始めていたころだと思います。もちろん、最初は誰一人として、私のブログなど見てくれません。内容も文章に工夫はしたものの自分の日々の日記のようなものでした。当たり前ですよね。名前も知らない私の日記を誰も読みたいと思うわけがありません。
けれど最初はコメントが入っている他のブログと、私のブログと何が違うのか全く分からなかったのです。わからないまま、とにかく人を呼び込もう、そのためにはアクセスアップが必要だ、とアクセスアップに特化したブログを始めました。巷で言われているアクセスアップ法は本当に効果があるのかを実験し、それを報告するというブログです。情報を集めるため、いろんなサイトを見て回りました。
「このサイトも今の時点では読者はいません」
アクセスアップのための情報を探してたどり着いたサイトにかかれていた言葉です。衝撃的でした。アクセスアップ方法を書いているサイトにアクセス数は0ですと書いてあったのですから。サイトを立ち上げたら、勝手にアクセスされるものだと思っていましたし、アクセスアップについて書いてあるサイトなら、さぞ、たくさんの人が見ているサイトなのだろうと思って見始めたのに、です。
そう誰もが、サイトを立ち上げた瞬間に読者なんていないんですよね。私はこの言葉を信じて更新し続けました。その頃から鉄板であるSEOはもちろん対策しました。また実験サイトなのですから、これは絶対効果なんてないだろう、と思うこともやりました。例えば、あるサイトに登録した人同士でサイトを見せ合って、アクセス数を増やすのです。何の意味があるのか、と思いますよね。でも、やってみるとすごく大事なことに気づいたのです。
興味のないサイトを見るのですから、当然ながら1秒も見ません。1秒も見ず、ページをめくるように次々見ていくのです。ですが、時々手が止まり、読み込んでしまうサイトがあることに気づきました。ぱっと目についた文字は読んでしまうものなんですよね。それが興味を引く言葉なら手が止まるのです。それで考えたのは、「スクロールしなくても見えるところに記事のタイトルを載せる」「タイトルはキャッチコピー」ということ。これはサイトを運営していく上でとても大事なことでした。そして今でも通用する考え方だと思っています。
その証拠に、優れたLPは必ず、スクロールさせない位置にインパクトのあるキャッチコピーが書かれていますよね。
アクセス解析にもハマりました。毎日のようにチェックして、いろんな想像を巡らせるのです。例えば「生ログ」。一人の人がどうやってこのブログにたどり着き、サイト内をどのように行動するのか、そんなことを見ます。そしてこのブログを気に入ってくれているのか、どうして何度もこのページを見に行くのか。仮説を立て改善します。そうしているうちにリピーターも増え、ブログの滞在時間も増えていきます。これらは今でもGoogleが重要視している指標になります。
実験サイトも作り順調! アフィリエイトでの収入も
私の考えたアクセスアップ方法は再現性があるのか、本当に役に立つのか、実験するサイトも作りました。そこでアフィリエイトにもチャレンジした結果、月収は6桁になりました。雑誌の取材を受けることもありました。ご存知の方もいるかもしれませんが、ブログランキングというサイト、そのアクセスアップのカテゴリでも1位。「アクセスアップ ブログ」でGoogle 検索して1位にも。Yahooのオススメサイトでも紹介されたらしく、かなりのアクセスにもなりました。順風満帆だったのですが、あるとき……
順調だったブログをやめた理由
あるとき、アクセス数が激減したのです。
理由はGoogleのアルゴリズムの改変でした。実験サイトのアクセス数が激減しました。出来ることはあったと思いますが、すべてがGoogle依存であることに未来を見ることができなくてやめてしまいました。検索で人を呼び込めなくなると広告を出すしかないのですが、自分で何かビジネスをしていないと意味がないと思ってしまったのです。アフィリエイトで少なからず収入があったので、広告にお金を使う余裕はあったのですが、目的を見失ってしまいました。
コピーライターさんと
データ入力業やブログ運営と並行して、ずっとコピーライターさんの下でさまざまなお仕事をさせていただいていました。ブログ運営をやめて裏方に専念することにしたのです。キャッチコピー作成、配信メールのコンテンツ、ブログコンテンツの文章作成、チラシ作成など。今は、Amazonで本を出版したい方のお手伝いもしています。
一人企業家さんや小さな会社の社長さんは孤独
一人起業家さんたちや会社の社長さんと知り合い、世間話から始まり、さまざまな相談をされるようになってきました。動画作成をされている方からは、アクセス数を伸ばすためのキーワードをどうしたらいいだろうか、工務店さんからはGooglemap対策について、ものづくりの方からはブランドづくりをどうしたらいいいのか、など。皆さん迷いながら、手探りで進んでらっしゃいます。私も成り行きで始めたデータ入力業のときは右も左もわからず、大海で一人で泳いでいるような心細さを感じていましたから、お気持ち、とてもよくわかります。ブログ運営の時も相談できる人がいたらどんなに心強かったことか。そういう存在がいたら、結果は違ったのではないか、と思わずにいられません。
私は、そういう一人企業家さんや社長さんの孤独に寄り添い、お力になりたいのです。失敗した経験があるからこそ、迷いながら進まれていることに共感し、一緒に考えていけると思っています。ブログ運営経験は、ネットに強いというだけでなく、リアル店舗の集客方法にも通じる考え方があります。コピーライターさんとのお仕事ももちろん、すべて今につながり、この知識と経験をお役に立てていただくことができると思っています。こうして主にWeb集客コンサルのAls(あるす)として西宮市で活動を始めました。